
小児科は多様な病気のお子さんを全人的に診療することを最大の特徴としており、その基盤を成すのが卒後3~5年目に行う一般小児科研修です。小児科医にとって重要となる卒後3年目からの小児科医育成プログラムを、東北大学病院小児科と宮城県立こども病院が中心となり東北地方の主要な小児科研修病院が一致協力して提供するのが「小児科研修 プログラム in MIYAGI」です。このプログラムの原型は2006 年に作られ、その後、プログラムに参加した多くの研修医や各病院の指導医のご意見を基にカリキュラムを変更し、現在の形に至っています。
「プログラム in MIYAGI」の最大の特徴は、卒後3年目からの3年間(2年間の初期研修終了後の3年間)で機能の異なる3つの研修病院で1 年毎に経験を積むことです。プログラム1年目(卒後3 年目)は中~大規模の市中病院にて「基盤小児科研修」を、2年目(卒後4年目)は東北大学病院または宮城県立こども病院にて「特定分野研修」を、3年目(卒後5年目)は小~中規模の市中病院にて「総合研修」を行います。機能や性格が異なる病院を経験することで、疾患種類の偏り、手技の経験数の偏り(静脈・動脈ライン確保、腰椎穿刺、骨髄穿刺、気管内挿管等)、診療方針決定経験の偏り、外来診療経験の偏り、指導医の偏り、など各病院の持つ研修上の欠点を補完するように考えられています。一方、研修システムの多様化に合わせ、平成28 年度より初期研修中に「基盤小児科研修」に相当する実績をつんだ方はプログラムの繰り上げが可能となり、プログラム1年目から「特定分野研修」を開始することができるようになりました。
3年間の一般小児科研修を終了し、小児科専門医取得後は、「サブスペシャリティ研修」が用意されています。この時期の研修は、希望や事情に合わせて豊富な選択肢から、各人に最も適したプログラムをオーダーメイドします。仙台市立病院や宮城県立こども病院、東北大学病院などにおける特定分野の専門研修、東北大学大学院での研究生活、海外・内地留学など自由に組み合わせることが可能です。皆さんの思い描く「理想の小児科医像」に近づく事が出来るよう、「プログラム in MIYAGI」参加施設の経験豊富なスタッフがお手伝い致します。
いつでもお気軽にご相談ください。
東北大学小児科研修協議会委員長 呉 繁夫(東北大学小児科教授)
「 小児科専門研修プログラム in MIYAGI 」 のお問い合わせ先
東北大学小児科研修協議会事務局
住所 : 宮城県仙台市青葉区星陵町1-1
電話番号 : 022-717-7287
E-Mail : info@ped.med.tohoku.ac.jp